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上海といえば、自転車が多いというイメージがある。先日、私は自転車を購入した。 上海で駐在員事務所を登記する際は、基本的に外国企業が事務所を登記する場所や建物がまだまだ限られている。また、外国人が居留(在留)する場合には、その届け出も行わなくてはならない。事務所兼住居で同じ場所に登記が出来る場所や建物が非常に少なく、外国企業は事務所と住居を分けているのが一般的である。
日本では、私のような小資本で起業された方々は、事務所兼住居という形態を多く見受けられるが、ここ上海では限られてしまい、そう簡単ではないのが現状である。
私も同様で事務所と住居を分けており、少し離れた所に住居を借りている。タクシーを使う距離でもなく、歩けば急いでも15分はかかってしまう。
朝は眠気を覚ましながら事務所まで歩き、夜は一般市民の生活風景を眺めながら、その日のまとめと翌日の予定を確認し自宅へ戻っていた。当初は良かったのだが、最近は歩くのがおっくうになってしまった。車を購入することは到底出来るはずもなく、考えた末、自転車を購入することにした。
タクシーで行けば一方通行や渋滞で時間がかかるし、歩くには遠いところも自転車は非常に便利で、使い勝手がある。外国人が比較的多く住み、周りには日本食レストランが軒を列ねている所、良く利用する百貨店や出張者の多くが宿泊するホテル、行き慣れたコンビニエンスストア、銀行、郵便局等、私の自転車は通勤以外でも大活躍をしている。
また、これといって運動をしない私にとって、運動不足の解消や何かとストレスの溜まり易い海外での仕事のストレス解消にも一役買っているように思える。改めて自転車の使い勝手の良さを感じている。
私自身が、自転車を利用して気が付いたことがある。上海は丘陵がないために上りや下りがなく平坦な道が続いている。人口が多く、公共輸送機関や道路等のインフラが不十分で、一方通行や渋滞(混雑)が多い。そして、公共輸送機関を利用すれば少なからずもお金がかかるし、時刻表もあまりあてにならない。だからこそ、上海には自転車が多いことに気が付いた。2時間や3時間、平坦な道が続いているので、ペダルを踏み続けてもあまり疲れないのがうれしい。
先日も日本のお客様が上海に出張され、宿泊されているホテルでお会いした際にも自転車を利用した。タクシーを利用しようと考えたが、街中は夕方の混雑する時間帯でもあるし、ホテルまでは一方通行で少し遠回りしなければならないことを思い、自転車にした。
自転車の一団に混ざり、その波の中を流されるようについていくと、自転車専用の道路にたどり着いた。それが裏道になり、結果的にはホテルまでの近道になっていた。かなりの距離を走ったが疲れや息切れもせず、普段通りにお客様と接することが出来た。
決して交通マナーが良いとは言えない上海で、自転車を楽しんでいたが、先日、道端に停めて買い物をして戻ったところ、無くなっていた。盗まれてしまったようだ。何か、本当に大切なものを失ったような、何とも言えない寂しい気持ちになってしまった。
自転車の無い生活が、以前にも増して不便に思えてきた。やはり今度の休日には、自転車を購入しよう。そんな小さな予定が、ビジネスに張りを与えてくれているのを感じる。
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