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2003年3月31日(月)
上海ライフ
第43号
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●新年度
 日本では、あちらこちらで「桜」の便りやが伝わってくるが、上海も随分と暖かく
なってきた。昨日、上海の郊外に行く機会があった。「上海は想像以上に発展してい
る」と良く言われているが、車で1時間も行けば、のどかな田園風景がまだまだ沢山
残っている。そんな中、今の季節、のどかな田園風景には、「菜の花」が辺り一面に
咲いているのを見ることが出来る。それは本当に綺麗である。ここ最近の上海は天候
に恵まれ、私がその一面の「菜の花」を見た日も晴天で、久しぶりにここ上海で「綺
麗」という言葉を思ったくらいである。
 何年前になるだろうか?8年程前である。以前勤務していた会社で、海外駐在にな
る前に海外の部署に転籍になった。その後、初めての海外出張(その時は香港と上
海)それも一人でである(現地で合流予定ではあるが)。それまで海外旅行は行った
ことはあったが、それは旅行で、一人ではなく、皆について行けば良かった。あの時
の何とも言えない気持ちやその時自分で思ったこと、気が引き締まったことを京○線
で成田空港へ向かう電車の中から沿線で満開に咲いた「さくら」を見ながら思ったこ
とを一面の「菜の花」を見ながら思い出した。
 お正月、旧正月、そして、新年度、日本人として上海に滞在している私は、今年3
度目の節目を迎えることになった。色んな意味で今年は勝負の年になるとは間違いな
いと思っている。
 

●平和
 タバコを吸っている私は手持ちが残り少なくなった為、タバコを買いに出かけた。
外出はするが、その目的地に行くだけである。久しぶりに周りを見る余裕があったの
か、タバコを買うまでの道のりに、ペット病院兼ショップ、ジム用品屋、化粧品屋、
不動産屋が開店していたり改装していたりしていた。また、繁華街にある幾つかの百
貨店の前では、中国企業は勿論、日本、台湾、アメリカ、ドイツ等の企業がステージ
を作り、音楽を流し、マイクを使ったり、ビラ(広告)を撒いて、飲料水、お茶、牛
乳、携帯電話、結婚(記念)写真、家具、家電製品等、それぞれが大々的にプロモー
ション(販売促進のための宣伝)活動を行っていた。それらは、日曜日で休日、しか
も晴天だったことも影響があるだろうが、すべて沢山の人で賑わっているのである。
いずれも、必要消費品ではなく、贅沢消費品だと私は思った。
 世界のどこかの国では戦争を行っているが、ここ上海ではそんなことはまったく感
じられない。逆に久しぶりに平和を感じた。なんだか複雑な気持ちになった。


●「安さ」と「生産」だけ?
 なぜ中国へ進出なのか?の一つに「安さ」が良く言われている。また、「生産拠
点」とも良く言われている。その他色んな要素はあると思うが、日本企業の多くが、
その「安さ」と「生産拠点」として中国へ進出しているように見受けられる。その中
でも、工場や事務所を日本から直接進出している会社よりも、中国の会社が現状作っ
て(生産して)いるモノ、中国の会社に作って(生産)もらっているモノを日本へ輸
入している会社の方が何倍も多いのが現状であろうと思う。
 なぜ「安く」「生産」出来るのだろうか?それは、皆さんもご存知の通り、人件費
が日本と比べれば安いからである。
 先日、上海から汽車で4時間半程の「義烏」というところに現地企業との協力で事
務所と物流センターを開設したことをお伝えしたが、その義烏での話である。義烏で
はご存知の通り、町全体が小雑貨の一大卸マーケットで、色んなモノ(商品)があ
り、現在、日本の100円ショップ、ホームセンター、ドラッグストア、雑貨屋
(ファンシー雑貨屋)を中心に流通している。
 皆さんも一度行かれればお解りになると思うがすべてのモノ(商品)が本当に安く
売られている。しかし、一つ問題なのが、そのモノ(商品)を購入し、日本へ持って
行ってもそのままでは売り物にならないことが多いということである。モノ(商品)
包装やパッケージの問題である。また、購入しても良品の中に不良品があるというこ
とである。この、良品、不良品と言うのは、これらのモノ(商品)が日本で流通する
ことを基準にした場合である。
 現状、多くの日本人の方が商品を見て「安い」と言われ、購入した商品をそのまま
日本へ持っていかれているのを多く見かける。日本に輸入された後、日本で倉庫を借
りて、パートさんを使い、良品と不良品の選別(検品)作業を行い、その後包装や
パッケージ作業を行われていることも多く見受けられる。
 私自身、せっかく日本よりもこの中国の人件費の安いところで生産された安いモノ
(商品)を購入するだけではなく、その後の付加価値と言われる、良品、不良品の
「選別」作業、そして、販売出来るような「包装やパッケージ」作業まで、こちらで
行うべきだ、と私は思っている。それらも、充分に「安さ」と「生産」に繋がるので
はないだろうか?そう言った意味を込めて、義烏で狭いながらも物流センター(倉
庫)を開設した。

 
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創刊  2001年12月6日(木)
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